ミドル世代で早期退職しました。少し時間がたったので今の思いを綴ってみたいと思います。私の年代は同じような感覚で過ごしている方も多いのではないでしょうか。
やめた理由は?
『静かな退職』、会社を辞めるつもりはないものの、出世や過剰な貢献を目指さず、指示された範囲の業務を最低限だけこなす働き方を指す、と定義づけされてます。
ミドル世代の私もいつしかそれを実践せざるを得ませんでした。長く会社勤めをしてるといつしか出世レースに巻き込まれました。ある程度の地位につくと、そこからは上層部に忠実に決して意見をしない者でないと出世することはありません。出世がすべてではありませんが、やはりそれは会社からの自分の評価とみて取れます。なので、それが能力や実績とが無縁であるなら、これほどやる気が出ないことはありません。私は愚直なのでどうしても理解できませんでした。
正義はなく、あるのは理不尽さと不公平がはばかる組織、残念ながら、世の中はこれがデフォルトなのでしょう。よくわかります、なんせ、長く勤めたミドル世代ですから・・。
静かな退職という言葉がはやりだしたころ、やめることを真剣に考え始めました。妻は言葉に出しませんが不安でいっぱいです。そりゃそうでしょう、住宅ローン少々と大学生の娘がいますから。自分も分かっているのですが、このやりきれない気持ちがどうしようもなく募っていきます。とうとう決意しました。
『もう、やめよう!』
スーツ着て、営業がしたくて入社したこの会社、そのころの熱意はもうありません。ある程度の地位に就き管理職として長い年月を過ごすうちに、この組織が自分とは全く合わなくなったことに気付きました。このままいると心身を壊す恐れもあると思うようになり退職を決意しました。
キャリアプランは?
今後については、これからどうなるのか?と思っています。なぜなら、就職も厳しいし、独立も成功するとは限りません、とにかく不安で押しつぶされそうです。
現時点では、まずは、再就職を目指しています。ハローワークで求職者給付のための受付をしてきました。自己都合なので給付制限があり、求職活動をしても待期期間+1ヶ月は給付がありません。とりあえずは、新たなキャリアとして行政書士の資格を活かして求職活動をしてみたいともいます。せっかくなので新たな可能性を探ってみたいと思います。
ハローワークの相談員の方は、未経験だとかなり厳しいとおっしゃってましたが、そうなると、ずぅと同じ仕事しかできないのでは・・と思う場面もありました。これだけ長く業界に居てたらそう思うのも当然か・・。
ちなみに受付票には、しっかりと『ミドル世代支援』の文字印が押されていました。あらためて自身の世代を実感いたしました。
今後について
そこまで長く活動にかけることは、経済的にも精神的にもよくありません。すでに無職で無収入という強烈なストレスに襲われています。何かしらの結論が出るまで、退職金と求職者給付に頼ることになりますが、せっかくなので、ミドル世代の皆さんのキャリアプランの情報として進捗を提供したいと思います。
退職に際し、営業マン時代のお客様にご挨拶まわりをしました。びっくりされてましたが、『体壊さなくてよかったじゃないか』、『会社関係なしでこれからも付き合いしてよ』、『次のことが決まったら協力するから必ず教えてよ』など、ありがたいお言葉を頂きました。また、同僚や部下だったメンバーも餞別や応援メッセージをくれました。本当に、本当に感謝です。
はたして、就職できるのか、新たなキャリアは築けないのか、ミドル世代は無理なのか、不安でいっぱいです。開業も視野に入れて、できる限りの活動をやってみたいと思います。
『こんな時のために資格に挑戦したんだろう』、過去の自分が今の自分に問いかけています。
この選択に間違いはなかったと言えるように頑張ってみたいと思います。
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