レポート学習、科目試験編

中央大学法学部通信教育課程
Mystic Art DesignによるPixabayからの画像

 当時の記憶と残した資料を基にお話ししたいと思います。

 入学後、私は通信教育(以下、通教)の厳しい現実を思い知ることになります。2008年4月入学し、初めての単位取得は2009年1月(2008年度)の科目試験でした。この試験は今でもよく覚えていますが、もし、あの時に単位が取れなかったら・・。 その時点で挫折したかもしれません。

当時の入学許可通知
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レポート学習

 現在の通教では、学習を始めるに際し導入教育なる講義がありますが、当時はありませんでした。ただし、入学時には、リベルスという通教学習のガイドやレポートの書き方などが示された補助教材がありました。法学の答案の書き方や法律のレポートの書き方などが詳しく説明されていましたが、当時の私は読解力や理解力に乏しく苦労した記憶があります。

 通教で重要なのは、レポート作成です。これは通学でいうところの授業にかわるもので、科目試験の受験要件、スクーリング試験での単位取得要件など通教の基本となっています。毎年度、設題されるレポート課題について、教科書や推薦図書を参照しながら作成するのですが、これがなかなか出来ません(少なくとも当時の私は・・)。

 課題は、はじめはなかなか問題を捉えにくいでしょうが、推薦図書や論文を読み込むことで次第に何を問うているのか解せるようになると思います。書籍や論文の収集は、アマゾンや図書館(県立や府立、国立)を利用しました。また、課題の理解や論文構成などは判例やシケタイやなどが大いに役立つと思います。

 また、レポートは基本的なルール(要件や形式)も踏まえなければなりません。その点は、レポートの書き方や法律学習のマニュアル的な書籍を参考に作成しておりました。

 もし、レポート作成で苦労されているのであれば、それは至極当然です。気にしすぎることはありません。ただ、レポート作成は避けては通れませんし、科目試験やスクーリング試験も多くは論述式です。

 レポート作成がある程度得意になれば、単位取得や卒業へ大きく近づくのも事実です。

参考書籍
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科目試験

 入学前は4年で卒業をするつもりでした。送られてきた学習の手引きや課題集、教材などを確認したとき、その無謀さが分かりました。さらに、レポート学習の困難さや進捗度合でさらに厳しさを痛感しました。

 その後、レポートも少し軌道に乗り、科目試験受験要件(4単位科目は4通合格)を充たしていきました。科目試験は、試験範囲も広く(科目によっては教科書全部)、記述解答を1時間でこなすというハードな試験です。法律科目でしたら、『問題提起→規範定立→あてはめ→結論』を30分以内で考え、あとは、一気に書き上げるような感覚だったように思います。また、試験会場は予備校や資格教室や催事で使うビルが多いのですが、催事ごとの内容如何では騒ぐ人や物音が大きく、決して環境が良いとは言えません(その分メンタル的には強くなると思いますが・・)。

 初年度に受けた、5月、7月、11月は見事に全敗となりました。レポートはどうにかこうにかこなせるようになり、受験要件である科目別の合格レポートの数は充たすのですが、試験では書けません、不合格となります。やはり、試験での不合格通知はモチベーションが下がります。取得単位『ゼロ』とは、学習成果が『ゼロ』とゆうことで1年が無駄になったような気がしてなりませんでした。多くの時間を犠牲にして何の成果も出せない自分に苛立ち、ひとつの単位も取れないのに、このまま続けるのは無理だ、ましてや卒業なんて・・。やめるか、続けるか、先が見えない不安に襲われました。

 とうとう2009年1月には、1限目:憲法、2限目:法学、3限目:刑法総論、5限目:民法総則の4科目受験をすることになりました。試験対策として、課題のレポート見直しと過去に出された試験問題(当時、毎月送付される機関冊子に同封されていた)を分析し、問題の傾向とそれに対する解答作成を徹底的に行いました。これでダメなら・・。

当時送付されていた科目試験問題

 結果、法学、民法、刑法が合格し、12単位を取得することができました。あのときの嬉しさは今も忘れません。卒業要件131単位のうちのたった12単位ですが、やっと、自分でもやれるかもしれないと思えたのと、同時に卒業までのあまりにも遠い道のりを感じた瞬間でもありました。

 苦しんだ科目試験も、その後は英語を除き、奇跡的に不合格になることはありませんでした。その後の試験で同じような対策を徹底したことは言うまでもありません。『学問に王道なし』です。

受験票
科目試験 結果通知

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